思いやりの修行【無財の七施】
仏教には「無財の七施」という教えがあります。
財産の有無に関係なく今すぐにできる善い行いです。
今回はそのうちの3つをご紹介致します。
眼施(げんせ)
優しい、あたたかい眼差しです。
目線次第で、人に不安や恐怖を与えることも、安心感や親近感を与えることもできます。
心地よさを与えるような穏やかな目つきで人と接していくというのが眼施です。
和顔施(わがんせ)
良い表情のことです。
笑顔や微笑みなどを心がけることで、柔らかさや和(やす)らぎの雰囲気をつくることができます。
誰かのはじけるような笑顔をみるとこちらまで元気に楽しくなりますね!
明るい表情でいるだけでまわりの人に良い影響があるのです。
愛語施(あいごせ)
言霊という考えをご存知でしょうか。言葉には魂がやどり、良くも悪くも力があります。
ネガティブな言葉には、人を傷つけたり悲しませたりする力が宿ります。
思いやりや優しさ、前向きや明るい言葉にはポジティブな力が宿り、人の心を輝かせるのです。
ことばひとつで人を幸せにも不幸にもできてしまいます。愛語施の考えをもとに、愛のある言葉を使っていきましょう。挨拶や感謝の言葉も大事にしたいですね。
綺麗な話し方や声の使い方も意識するとより良いかもしれません。
皆様の笑顔が、眼差しが、言葉が、世界を愛や平和で満たすことに繋がります。
そんな価値ある皆様が今日も幸せの中にいられますように。