感謝の多さが幸せの多さ
感謝する事が習慣になっている人は幸福度が高いと聞いたことはありませんか。
イリノイ大学のエド・ディナー博士は幸福と寿命についての研究で、幸せな人は不幸せな人に比べて平均9.4年も長生きする可能性があると示唆しました。
また、感謝の気持ちを持っている人ほど
前向きな感情を持っている
免疫力の向上や血圧の安定する
健康状態が維持されやすい
というような結果が出ました。
それに伴い脳がリラックスしストレスフリーになるのでよく眠れ、悲観的思考になりにくく楽観的で、対人関係が円滑になるそうです。
つまり感謝の多い人は健康でストレスフリー状態に近く、幸せな人になれるのです。
逆に感謝の少ない人は、不幸の元である不満やストレスを感じやすくなってしまうと言えます。
そしてストレスの多い人は精神的にも身体的にも不健康になりやすいので、感謝の少なさが不幸へ繋がるのは明らかなことでしょう。
感謝は何か特別なことがあったからするものでしょうか。
当たり前の事に感謝することが大切とはよく聞きますが、それはどのような事なのでしょうか。
「いただきます」という言葉があります。
食材や調理された美味しい料理が簡単に手に入る時代になったので忘れがちですが、
少し想像するだけでも、食材は様々な人の力が働き食卓に並んでいるということがわかります。
たとえば野菜は農家の方が育て、それを運送してスーパーなどに届ける方がいて、スーパーの方が売り場に並べたりお惣菜を作ったり、レストランであれば料理人の方が仕入れて美味しく調理して下さり、そしてやっと人の口に届きます。
更にそれぞれの過程にも様々な人の仕事が関係しています。
誰かがいてくれたから、その力を世の中のために使ってくださったから、食卓に食材が届いていること。
ありがたいことです。
そして何よりもまず、食材は動植物の命。
人間は今のところ食事という行為により
地球の恵みを"頂き"生きることができています。
ありがたいことです。
食材だけでなく私達の生活には感謝できることがたくさんあると気付くと、不平不満を感じることは高慢なことだと思えてくるでしょう。
また、自分自身についても感謝できる事がたくさんあります。
心臓が血を全身に送ってくれているから生きている
足があるから歩ける
手があるから何かを掴める
目があるから世界を見られる
耳や口があるから会話ができる
今、健康であるならばそれもとてもありがたい事です。
感謝するということは、幸せを見つけることとも言えます。
物質的な豊かさを求めなくても、当たり前の中から感謝を見つけるだけで人は今すぐに幸せになれるのです。