脳のRAS機能 幸も不幸も選んでいる
私達は自分の思う通りの世界を観測しています。
人は意識しているものによく気付き、
無意識なものはあまり認知しない生き物だからです。
人の脳にはRASという機能があります。
Reticular Activating Systemの略で、日本語では、網様体賦活系(もうようたいふかつけい)と言います。
この機能により、人は興味関心や意識を向けた事やそれに関する情報に対して敏感になります。
自分の知人が妊娠すると、町中で妊婦さんをよく見かけるようになる。
車を買ったりほしいと思い始めると、その車を見かけるようになる。
これは実際に妊婦さんや同じ車が増えているのではなく、自分がそれらに意識をもったことで気付くことが多くなったのです。
同じように、自分は不幸だという観念を持っていると不幸に意識が向きます。
そうすると、不運なことを見つけやすくなります。
また、なんでもない出来事すらも不運と捉えるようになり、悪い意味で繊細になりストレスを感じやすくなります。
なにか幸運があっても喜びは束の間で、またすぐに不運を見つけてはストレスを感じてしまいます。
自分は幸福で幸運でいつも良いことが起こると思っているとその逆のことが起こります。
日常で多くの幸福を見つけることができるようになりますし、今まで何でもないと思っていたことにも幸せだなぁと思えたり、感謝できるようになります。
なにか不運があっても、他にたくさんの幸せを見つけているので特に気に病まなくなります。
不平不満がなくなり、非常にストレスフリーになれるのです。
不平不満の多さはストレスの多さと言えるでしょう。
ストレスが人の精神を蝕むことには科学的根拠があります。
不平不満を見つけやすい人はストレスを感じやすく、身も心も不健康になってしまいます。
幸せを見つけやすい人はストレスフリーで、心身ともに健康に生きていけるでしょう。
不幸が起こるか幸福が起こるか、未来は誰にもわからないものです。
しかし、日々の暮らしの中から不幸を見つけるか幸福を見つけるかは自分の意識次第なのです。
毎日の出来事から幸せを見つけ続けているうちに、自分の人生は幸せなことばかりだと思えて心豊かに過ごせるのではないでしょうか。