瞑想
瞑想やマインドフルネスはヨガやスピリチュアル界隈だけでなくGoogleをはじめ多くの企業が取り入れている、精神統一や仕事効率化のためのメソッドです。
一般的に言われる効果としては
頭がスッキリする
集中力が上がる
気持ちが落ち着く
よく眠れるようになる
などがあります。
瞑想の素晴らしい効果に関する研究結果も多く出ています。以下はその一例です。
カナダのブリティッシュ・コロンビア州の公立校で、9歳前後の生徒99人が対象
毎日3分×3回の瞑想を4ヶ月おこなった生徒グループとそうでないグループとの算数の成績を比較
結果、瞑想を行ったグループは15%高い成績を獲得しました。
更に攻撃性が24%低くなるなど、感情コントロール力、プラス思考、思いやり、ストレスレベルにまで良い影響が出るという結果になりました。
このように、その高い効果について疑う余地のない瞑想ですが、落とし穴もあるのです。
瞑想は1日数分〜数十分集中して行いましょう。
1日のうちのどこかの時間で落ち着いた精神状態になりましょう。
などと、多くの情報は時間を限定しています。
実は、これは本来の瞑想ではありません。
不安や心配事や悩み事を一時的に忘れて、心地よさ、穏やかさ、安心感、爽やかな気分などを少しの間だけ感じるのが瞑想、ではないのです。
本当は、起きているあいだ中ずっと瞑想状態であることを目指すべきなのです。
釈迦が説いた、自我と真我という考え方があります。
自我状態というのは個性や性格のことで、心配事や思考のおしゃべりに支配された普段の私達です。
真我というのは私達の本来の姿であり、出来事や思考や感情など自我を眺めている意識です。
瞑想の目的は、不安や欲やエゴをもっている自我意識を鎮め、真我状態を思い出すこと、戻ることと言えます。
真我の状態とは
静けさ、心地よさ、安心感、穏やかさ
愛、感謝の気持ち、ワクワク
などと言われています。瞑想により自我意識が静まってくると感じられるこのような感情が、本来の人間の精神状態なのです。
自我状態では優劣や損得など現代の偏った価値観の色メガネをかけた視点で出来事をみています。
真我状態の全てを眺める意識に在ると、色メガネをかけていないピュアな喜怒哀楽が感じられるということです。
基本的に自我意識でいる現代人は真我に戻るのが簡単ではないので瞑想が必要な場合があるのです。
瞑想方法はシンプルでいいのです。
ただ脱力し、リラックスしていきます。
体の力や緊張を溶かします。
考え事が始まったら、それを溶かします。
心地よさや穏やかさ、幸せの気分を感じます。
雑念を消さなければいけない!と力むのではなく、
ゆるめたり、眺めたりという意識でいましょう。
思考も肉体も脱力する、リラックスさせるという感覚がポイントです。
リラックスや心地よさを感じるために、
澄んだ湖に浮かぶボートの上に横たわっている〜
とか
ぽかぽかしていて気持ちの良いお花畑の中にいる〜
などと空想するのも効果的です。
難しく複雑に感じる必要はありません。
ただリラックスしたり心地よさを感じる(思い出す)だけだからです。
そして、その心地よさを日常のできるだけ長い間意識すること。心地よさを忘れたらまた瞑想をして感覚を思い出すこと。
もう一度、人間の本来の精神状態をおさらいします
静けさ、心地よさ
安心感、リラックス
愛や感謝、優しさの気持ち
ワクワク、嬉しい、楽しい
などです。
起きている間のできるだけ長い時間このような真我に近い状態でいるために瞑想はとても強力なツールです。
皆様が今日も素晴らしい気分や心地よさの中で過ごせますように!